里山歩き

2015年02月11日(水) 佐白山・笠間城跡他周回

前に戻る

・集合場所:公営笠間稲荷駐車場(笠間市笠間)

・コース:公営笠間稲荷駐車場〜正福寺〜つつじ公園展望台〜大黒石〜歌うたい石〜千人溜〜石倉〜
佐白山・笠間城跡(昼食)〜時鐘楼(佐白山麓公園)〜笠間工芸の丘(笠間芸術の森公園)〜陶の小径〜
白凜居〜笠間稲荷神社〜大石邸址〜駐車場戻りの周回コースです。
 公営笠間稲荷駐車場は笠間日動美術館のすぐ隣にあり、150台位駐車可能です。
 笠間市は古くから日本三大稲荷に数えられる笠間稲荷神社の門前町として、また笠間城の城下町として栄え
てきました。さらに笠間焼の生産地として知られ、春や秋に行われる陶器市の時期には、多くの観光客で賑わい
ます。
 今回は笠間城跡のある佐白山(標高182m)と石倉の里山歩きと、笠間工芸の丘や笠間稲荷神社などの街中
歩きを行い、昼食・休憩時間を含めて約5時間の見応えのある楽しい里山巡りでした。
 笠間城は佐白山の山頂部を利用した関東地方では珍しい本格的な石垣を持った山城であったそうです。また
笠間城は鎌倉時代の1200年頃に笠間時朝 によって築かれたと言われています。笠間氏滅亡後は蒲生・松平・
小笠原・永井・浅野・井上・本庄などの諸氏が入れ替わり、1747年から明治の廃藩までは牧野氏代々の居城と
なりました。忠臣蔵で有名な浅野氏は、ここから赤穂藩に国替えとなりました。

・天気他:晴、8℃。 駐車場出発9:40、つつじ公園展望台10:00、石倉11:30−35、佐白山・笠間城跡で
昼食11:50−12:20、時鐘楼(佐白山麓公園)12:45−50、笠間工芸の丘(笠間芸術の森公園)13:10−
20、白凜居14:10、笠間稲荷神社14:15−25、大石邸址14:30、駐車場戻り14:35。
 コース約11km、歩数計19,800歩。
 
公営笠間稲荷駐車場〜正福寺〜つつじ公園展望台〜大黒石〜歌うたい石〜千人溜〜石倉〜
佐白山・笠間城跡(昼食)〜時鐘楼(佐白山麓公園)〜笠間工芸の丘(笠間芸術の森公園)〜
陶の小径〜白凜居〜笠間稲荷神社〜大石邸址〜駐車場に戻りました。
 
公営笠間稲荷駐車場です。150台位駐車可能です。
右奥の小高い山が笠間つつじ公園です。
 
駐車場の右脇から正福寺、つつじ公園
展望台に向かいます。
 
数分で正福寺(佐白山観世音寺)に着きます。
 
さらに10分程で、つつじ公園展望台に着きます。
展望台には身代わり観音の像があります。
 
展望台に眺望笠間の説明看板がありました。
春になるとつつじ公園の山全体が満開の
つつじ(約25品種、8,500株)に彩られます。
 
展望台から南西方向に吾国山(標高518m)が
見えました。その右端に加波山(標高709m)が
見えました。
 
展望台の西方向に昨年11月に登った
仏頂山(標高431m、右側)と
高峯(標高520m、左側)が見えました。
 
展望台のすぐ下に座頭市の碑(座頭の市が笠間
出身に設定されているそうです)がありました。
また坂本九の歌碑もあるようです。
 
つつじ公園を過ぎて、佐白山への登り舗装路を歩くと
すぐに大黒石があります。鎌倉初期、佐白山の僧と徳
蔵寺の僧兵の争いの際、佐白山勢が山上から転がし
て徳蔵寺勢に大打撃を与えたという伝承があります。
 
「笠間百坊旧跡」を通過し、舗装路の左側の
歌うたい石の散策路を歩きます。歌うたい石を
通過した後は、舗装路を登ってここに戻ります。
 
巨岩の歌うたい石です。説明看板によれば、
石の上面は平で、昔この地に島流しになった
公卿がここからの眺望を楽しみ、都を懐かしんで
和歌を詠んだと言う民話が語り継がれています。
またこの周辺にはウラジロの群生地があります。
 
東側山麓から見た佐白山です。山の頂点の
所に天守閣が建っていたと思われます。
 
舗装路を登り、最初に通過した「笠間百坊旧跡」の
道路を挟んで左側に進むと「史蹟千人溜跡」の
石柱がある千人溜(兵溜まり)に着きます。
現在は駐車場になっています。
 
千人溜の奥から佐白山・笠間城跡に向かいます。
 
すぐに「史蹟笠間城大手門跡」の石柱がありました。
 
千人溜から数分で舗装路(一般車両は通行止)に
交差し、佐白山の左裏側(東方向)を回って石倉
に向かいます(石倉からの帰りはここに戻り、
右側のトンネルを通ります)。
 
石垣の用材に使われたという巨石がごろごろしている
石倉です。一部に矢穴(くさび)の跡が見られます。
 
石倉からの眺めです。石の上に立ったら見晴が
良かった。この先は断崖なので注意が必要です。
 
石倉から戻り、トンネルを通って佐白山・笠間城跡に
向かいます。電灯が付いていないので真っ暗です。
お化けトンネルと言われているそうです。
 
やがて佐白山(標高182m)に着きました。
「笠間城跡」の石碑があります。
 
すぐ脇に笠間城の説明看板があります。
笠間城の全容がわかります。
 
ここから比較的平坦な広場が見渡せます。
ここがいわゆる本丸のあった場所です。
 
説明看板がある本丸土塁先端に
「史跡笠間城八幡台櫓跡」の石柱があります。
櫓そのもは城下の真浄寺に移築現存しています。
ここで昼食を取りました。
 
現在は通行止になっていますが、八幡台櫓跡の
南東方向にさらに石段を登ると「笠間城天主跡」
の石柱があります。現在は天主台の上に
佐志能神社が鎮座しているそうです。
 
笠間城跡から下山する途中に、佐白山
ハイキングコースの説明看板がありました。
 
同じく「いばらき森林浴の道100選 
佐白山(No.57)」の木柱がありました。
 
笠間城跡から下山して、佐白山麓公園に着きま
した。公園内に「史蹟笠間城主下屋敷跡」の石柱
があります。この山麓の下屋敷は近世笠間城の
実質的な中核部であったそうです。
 
公園内に忠臣蔵の「大石内蔵助良雄像」が
あります。一時期笠間城主であった浅野氏が
赤穂藩に国替えとなっています。隣に江戸時代
から使われてきたという時鐘楼があります。
 
舗装道路を下っていくと、玄勝院がありました。
 
しばらく南方向に舗装道路を歩いていくと、笠間芸術
の森公園の入口(北ゲートの近く)に着きました。
 
笠間芸術の森公園から北方向に見た
佐白山の全景です。
 
「笠間工芸の丘」に「高野公男顕彰碑」があります。
高野氏が作詞で船村徹が作曲した「別れの一本杉」
が大ヒットしました(歌手、春日八郎)。
 
「笠間工芸の丘」の匠の館やふれあい工房などです。
 
西ゲートに向かう途中に「乙女の像」がありました。
 
西ゲートの近くに「恋人の聖地モニュメント」があり
ました。全国で100箇所以上あるそうです。
 
西ゲートを出て、「陶の小径」に並ぶ10軒余りの
陶芸家の工房を見ながら歩き、笠間焼共販
センターの横から笠間稲荷神社に向かいます。
 
途中「白凜居」に立ち寄りました。笠間藩出身の
聖像画家「山下りん」の関連資料の収蔵展示館
ですが、本日は休館でした(開館は月に約3回)。
 
笠間稲荷神社前の楼門です。
 
日本三大稲荷に数えられる笠間稲荷神社拝殿です。
関東はもとより日本各地から、年間350万人の
参拝者が訪れるそうです。
 
笠間日動美術館の横にある「史蹟大石邸址」です。
忠臣蔵で有名な大石内蔵助の曽祖父、祖父が笠間
藩主浅野氏の家老職を務めた邸宅でした。祖父
の代で浅野氏が赤穂藩に国替えとなりました。