・集合場所:日立市十王町黒坂生活改善センター駐車場(日立市十王町黒坂168) ・コース:黒坂生活改善センター駐車場に一旦集まり、ここから5台の車に分乗して竪破山入口駐車場に移動 〜竪破山入口〜不動石、烏帽子石、甲石他〜黒前(くろさき)神社〜竪破山(658m)・山頂展望台〜 太刀割石、神楽石〜奈々久良の滝〜竪破山入口駐車場〜黒坂生活改善センター(昼食及び総会)戻りの コースです。 竪破山(たつわれさん)は茨城県の多賀山地(阿武隈高地)にある標高658.3mの山です。この山以南に 高鈴山(623m)を除くと600mを越える山が無く、南方から見ると目立つ山です。江戸期まで巨石・山岳信仰の 山であり、山頂には黒前(くろさき)神社があります。山頂やその周辺には太刀割(たちわりいし)石や不動石 などの大きな石があります。 なお、竪破山から黒坂生活改善センターに戻り、センターの管理責任者から借用(駐車場を含めた予約及び 借用申請書と借用料(今回は全額で千円)が必要)した大会議室において、昼食及び次年度の活動計画などの 総会を実施しました。 ・天気他:晴、9℃。 黒坂生活改善センター駐車場から5台の車に分乗して竪破山入口駐車場に移動9:35− 9:45、竪破山入口駐車場出発9:50、甲石・舟石10:20、黒前神社10:25、竪破山10:27、山頂展望台 10:28−34、太刀割石(集合写真)10:44−52、神楽石11:03、奈々久良の滝11:15−18、竪破山入口 駐車場11:45、黒坂生活改善センター11:55、センター大会議室で昼食及び総会12:00−50 。 コース約5km、歩数計10,000歩。 |
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黒坂生活改善センター駐車場に一旦集まり、ここから5台の車に分乗して竪破山入口駐車場に移動 〜竪破山入口〜不動石、烏帽子石、甲石他〜黒前(くろさき)神社〜竪破山(658m)・山頂展望台〜 太刀割石、神楽石〜奈々久良の滝〜竪破山入口駐車場〜黒坂生活改善センターに戻り、 センターの大会議室で昼食及び総会を実施しました。 |
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竪破山入口駐車場です。 十数台の駐車が可能で、左側にトイレがあります。 |
竪破山入口を右側に進みます。左側は林道で 奈々久良の滝を見た帰りは、ここに戻ります。 |
杉林の山道を進みます。 |
7分程で不動石(横8m、縦3m、高さ1.5m)に 着きます。不動明王の石造が祀られています。 黒前神社の祭神が浜降りの時に、神輿の 休み場所であったと言われています。 |
5分程で烏帽子石(横7m、厚さ1.5m、上部斜面の 縦3m)に着きます。八幡太郎義家が竪破山の神霊 に参拝した時に、かぶっていた烏帽子に似ていた ことからこの名がついたそうです。 |
すぐに手形石(横0.9m、縦1.4m、高さ1.5m) に着きます。八幡太郎義家が石を押した時に ついた右手の手形と言われています。 |
2分程で畳石(横8m、厚さ2.46m)に着きます。 畳を積重ねたように大きな石が4段に裂けるように 割れています。八幡太郎義家が腰をおろして休んだ ので腰掛の畳石と呼ばれたことに由来しています。 |
コップが置かれた水のみ場がありました。 一口いただきましたが、外気が寒いせいか 冷たくは感じませんでした。 |
途中に炭焼き窯(昭和20年代に使われていた) がありました。 |
やがて小さな弁天池の前に出ました。 水源は池の上台に繁茂するブナの原生林 と言われていて、泉が湧いています。 |
弁天池を通過し、右側に急な石段が付いている 明神鳥居から仁王門に向かいます。明神鳥居は 神仏分離令の後の明治2年に建てられ、神社形式 にするという苦肉の策できりぬけ現存しています。 |
仁王門です。門前には右大臣・左大臣の木造が配置 されています。明治初期の神仏分離令によって、門の 呼び名である仁王様は後方の板張りの囲いの中に 密閉し、わずか格子窓をすかして見ることができます。 |
仁王門から5分程で甲石(高さ3.5m、外周12m)に 着きます。正面に石をくりぬいた祠があり、その中に 薬師如来の十二神将像(現存は6体)が祀られてい ます。水戸光圀翁が当初呼ばれていた仏教色の強い 竪破和光石を甲石に改名したと言われています。 |
甲石のすぐ脇に舟石(長さ4m、幅1.5m、 厚さ右50cm・左90cm)があります。 土に半分埋まっているような舟型の石で、甲石の 横が崩れて落下・移動したと言われています。 |
甲石・舟石がある比較的広い台地の奥側に 釈迦堂があり、この釈迦堂の左脇の長い急な 石段の参道を登って黒前神社に向かいます。 実は釈迦堂の右側にも山道があり登れます。 |
石段を登ると黒前(くろさき)神社の拝殿横に出ます。 黒前神社は黒坂命(くろさかのみこと)が祀られて います。黒坂命が奥州遠征の凱旋途中に病により 亡くなった地であり、八幡太郎義家が奥州征伐へ向 かう時に戦勝祈願した地という伝説を残しています。 |
数分で竪破山(658m)山頂に着きます。 山頂には二等三角点があり、 すぐそばに展望台があります。 |
今回は立ち寄らなかったが、山頂の先の急坂を 少し下ると胎内石があります。この写真は先月 (12月22日)の下見登山の時に撮ったものです。 |
山頂展望台です。展望台からは東に太平洋、 南に高鈴山、北西に八溝山・那須連山、 南西に筑波山などが見られます。 |
北西遠方には雪に覆われた茶臼岳(1915m) 等の那須連山が見えました。その手前には 茨城県最高峰の八溝山(1022m)が見えます。 |
その左側遠方には雪に覆われた釈迦が岳 (1795m)等の塩原連山が見えました。雪山を見る ことはめったにないので、今回はラッキーでした。 |
山頂からの下り道に太刀割石、奈々久良の滝 などの案内看板がありました。 |
ブナ林を下って、太刀割石(たちわりいし) に向かいます。 |
やがて太刀割石(縦直径7m、横直径6m、高さ 2.5m)の前に出ました。八幡太郎義家が奥州征伐 の折、戦勝祈願のため竪破山に立ち寄ったところ、 夢の中に黒坂命が現れ大太刀を授けました。 この刀で山中にある巨石を斬りつけたところ 真っ二つに割れたと伝えられています。 |
太刀割石を横から見たものです。球形の花崗岩が 二つに割れて転がっているのは圧巻です。 実際には、風化した花崗岩の頂部に木の根が 入り開口し、片方が転倒したと言われています。 また、この太刀割石がなまって「たつわれ」と 呼ばれ、山名になったと言われています。 |
太刀割石から数分で軍配石の前に出ます。 野球のホームベースのような形をしています。 |
やがて神楽石の前に出ます。元の名を 「まいまい石」と言い、竪破山の神霊が浜降りの際、 折橋の氏子の人たちにこの場所で神輿を渡し、 一休みのためにお神楽を奏し神楽舞をしたとされ、 石の名前になったと言われています。 |
そのまま進むと奈々久良の滝分岐に着きました。 右に行くと奈々久良の滝とあり、 左に行くと竪破山入口駐車場に戻ります。 |
まずは右側に下って行くと、7分程で奈々久良の滝 の前に出ます。滝は2段になっていて見応えがあり ます。上段の滝上部では滝のしぶきが氷り付いて いました。 |
奈々久良の滝分岐に戻り、少し休憩した後に 林道を下り、竪破山入口駐車場に戻りました。 |